陰部(デリケートゾーン,性器)のかゆみに効く市販薬
「デリケートゾーン」のカユミに効く市販薬といえば・・・フェミニーナが有名ですね。(デリケートゾーン = 【性器まわり】のこと)
私の知人で、フェミニーナを、あそこをカユがる彼女に塗ってあげたという方もいました。ずいぶん、仲良しカップルさんですね(笑)
さあ、フェミニーナについて見てみましょう。
■ フェミニーナのパッケージに書いてあること
▼ パッケージには、【非ステロイド】と書いてあります。これは、「ステロイドは、入っていませんよ」という意味です。
ナゼか?デリケートゾーンのかゆみには、カビの一種「カンジダ菌」が関係している場合があります。カンジダは、粘膜に常在(じょうざい)していて、ふだんは何ともないのですが、何らかの原因で増えると、かゆみを起こします。(日和見感染)
ステロイドを使うと、カンジダが元気になって、増えてしまうことがあります。アソコのかゆみには、決して、自己判断でステロイドを使わないでくださいね。
▼ また、パッケージには【次のような症状にお使いください】と書いてあります。
生理時のかゆみ、下着かぶれ、おりものによるかゆみ、
陰部周辺部のかゆみ、その他の炎症・かゆみ・かぶれに
このように、いかにも女性向けに書かれていますが、男性でも使えます。
さて、フェミニーナには、何が入っているのでしょう?
■ フェミニーナ軟膏(小林製薬)
● フェミニーナ軟膏S 30g 1,400円、フェミニーナ軟膏S 15g 880円
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リドカイン 2.0g 局所麻酔作用
塩酸ジフェンヒドラミン 2.0g 抗ヒスタミン薬(カユミを抑える)
イソプロピルメチルフェノール 0.1g 殺菌作用
酢酸トコフェロール 0.3g ビタミンE(血行促進)
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▼ かゆみを抑える成分として、「リドカイン(局所マスイ薬)」と、「塩酸ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン薬)」とが入っています。
かゆみといえば、「抗ヒスタミン薬」がおなじみですね。鼻ミズ、花粉症など、鼻にもよく使われます。また、抗ヒスタミン薬は、飲むと眠くなる副作用があります※が、それは、口から飲む場合で、お肌にぬる場合は、ねむ気は出ません。
※【参 考】抗ヒスタミン薬の眠くなる副作用に、スポットライトをあてたのが、
睡眠改善薬 ドリエル(エスエス製薬)。抗ヒスタミン薬・ジフェンヒドラミンを配合
▼ フェミニーナは、性器のかゆみにしか使えない薬ではなく、虫さされや、湿疹などのカユミを止める薬として使えるのです。その証拠に、効能・効果は、【かゆみ、かぶれ】とか【じんましん、あせも、虫刺され】です。
ですから、アソコかゆみ【以外】にも塗っていいんですよ(^○^)
モノは売りようなんです!さて、次です。
■ デリケアクリーム(池田模範堂)
● デリケア 35g 1,344円、デリケア 15g 924円
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ジフェンヒドラミン 1.0g 抗ヒスタミン薬(カユミを抑える)
イソプロピルメチルフェノール 1.5g 殺菌作用
アラントイン 0.2g 荒れた皮膚の修復を助ける
グリチルレチン酸 0.5g 生薬のカンゾウの成分。消炎。
酢酸トコフェロール 0.5g ビタミンE
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▼ このデリケアの池田模範堂は、ムヒで有名な製薬メーカーです。
▼ フェミニーナとどこが違うのかというと、局所マスイ薬がないかわりに、荒れた皮フの治りを早める、「アラントイン」が配合されています。
ナゼ、荒れているかというと、かゆくて掻くからですね。掻くとよけいかゆくなります。そこで、炎症をしずめる「グリチルレチン酸」が入っています。
次に行きます。あと2つです。
■ フレディ(ロート製薬)
● フレディ(クリームタイプ) 20g 819 円、フレディ(ジェルタイプ) 20g 924 円
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リドカイン 2.0g 局所麻酔作用
ジフェンヒドラミン 1.0g 抗ヒスタミン薬(カユミを抑える)
グリチルレチン酸二カリウム 1.0g 生薬のカンゾウの成分。消炎。
酢酸トコフェロール 0.5g ビタミンE
イソプロピルメチルフェノール 0.1g 殺菌作用
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▼ これは、フェミニーナに、グリチルレチン酸が入った処方。
グリチルレチン酸は、ハミガキにも入っている消炎成分です。
▼ フレディには、クリームタイプとジェルタイプがあって、メーカー希望小売価格が、100円ばかりちがいます。
ジェルタイプの方が、コストがかかるのかもしれませんが、100円の差がちと気になります。 σ(^◇^;)
保湿成分、ヒアルロン酸Na配合。「Na」とは、ナトリウムのことです。次で、さいごです。
■ フェミノン(日本薬剤)
● フェミノン 20g
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ジフェンヒドラミン 1.0g 抗ヒスタミン薬(カユミを抑える)
リドカイン 2.0g 局所麻酔作用
グリチルレチン酸 0.5g 生薬のカンゾウの成分。消炎。
酢酸トコフェロール 0.5g ビタミンE
イソプロピルメチルフェノール 0.1g 殺菌作用
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▼ フレディ(ロート製薬)とフェミノン(日本薬剤)を比べると、
ほとんど同じようですが、消炎薬のグリチルレチン酸が、少ないです。
▼ さて、今回の4品の中で、どれが一番キクでしょう?
それはとってもムズカシイ質問です。成分の量が少々ちがっても、効きめは【大差ない】ですから!
なお、主成分・ジフェンヒドラミンの量では、フェミニーナが一番多いです。
どれを使うにしても、強いカユミがおさまらず、何日も続くようなら、【女性は、婦人科】を、【男性は、泌尿器科】を受診してくださいね。
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(2005年11月)
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