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男もカユイ!デリケアエムズ(デリケアM's)


デリケアエムズ(デリケアM's)

デリケアエムズ(デリケアM's)
男性も5人にひとりは、股間のかゆみに悩んでいます。(>_<)

■ いんきんと、いんきんたむしは違う

いんきんと、いんきんたむし。誤解が多いようで、良く対比されるコトバです。
いんきんは、タマタマのかゆみ、つまり湿疹です。一方、いんきんたむしは、陰部に、白癬菌(水虫の原因となるカビの一種)が感染したものです。

いんきんたむしは、陰部の水虫なので、抗真菌薬を使います。水虫の薬は、効能に「いんきんたむし」とあるものが多いですが、チンキタイプは刺激が強いので、避けたほうが良いでしょう。(注意:市販薬は、いんきんたむしと効能に書いてあっても、陰部に使わないことと書いてあります。なぜなら、医師に正確に診断してもらったほうが良い、デリケートゾーンだからです)

さて、陰のうだけがカユイ場合、いんきん(陰のう湿疹)という別の病気の可能性があります。いんきんたむし(白癬菌に感染している)なのか、いんきんなのかは、受診するとわかりますが、なかなか病院に行けない方もいるでしょう。いんきんたむし(水虫)ではなく、いんきん(陰のう湿疹)の場合も、だんだんカユイ範囲が広がったりすることがあるので、カユミからは判断がつきません。

カユミには、良くステロイドが使われますが、もしも水虫だった場合は、カユミを抑えることができても、白癬菌が元気になって、悪化することがあります。お医者さんにでは、ステロイドと、水虫の薬(抗真菌薬)を同時に出してカユミと、水虫を抑えることもあります。

大衆薬は、自分で判断できないときは、薬剤師に相談するのが原則ですが、 デリケートな内容だけに、相談しにくいものです。また、お店のどの人が薬剤師かわからない!ということもあるでしょう。 ひとりでもんもんと、水虫かな〜、それともとりあえずステロイドかな〜、と悩むよりは【ステロイドナシでカユミを抑える薬】を 選ぶ方が無難です。(どちらかはっきりさせるには、受診することです)

■ デリケアとデリケアエムズのちがい

虫さされのムヒシリーズで有名な池田模範堂から、2001年の4月に発売されたのが、女性向けのデリケア。 そして、今年、2006年の3月に出たのが、デリケアエムズです。男性向けに、スースーするクールな清涼感があるのがポイントです。

なお女性向け、男性向けというのは、マーケティングの切り口ですから、女性用を男性が、男性用を女性が使っても良いのです。処方のちがいをみてみましょう。
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● デリケア (女性向け:ソフトな使用感) 100g中
 ジフェンヒドラミン          1.0g かゆみをおさえる
 イソプロピルメチルフェノール  1.5g 雑菌の繁殖をおさえる
 アラントイン             0.2g 荒れた皮膚組織の修復を助ける
 グリチルレチン酸         0.5g 生薬由来成分。炎症をおさえる
 酢酸トコフェロール(ビタミンE)  0.5g 新陳代謝を促進する
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● デリケア (男性向け:クールな使用感) 100g中
 ジフェンヒドラミン          2.0g かゆみをおさえる
 イソプロピルメチルフェノール  0.1g 雑菌の繁殖をおさえる
 l-メントール            0.5g クールな清涼感を与える
 グリチルレチン酸         0.2g 生薬由来成分。炎症をおさえる
 酢酸トコフェロール(ビタミンE) 0.5g 新陳代謝を促進する
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 ▼カユミを抑える成分(ジフェンヒドラミン)は、エムズの方が多いです
 ▼消毒薬(イソプロピルメチルフェノール)の配合は、デリケアの方が、多いです

 ▼デリケアには、荒れた皮膚の治りを早める成分(アラントイン)がありますが、
  エムズにはなく、メントールで、クール感を出しています
 ▼「生後1ヶ月から使える」とありますが、小さいお子さまには、
  ソフトな使用感のデリケアの方がおすすめです
 ▼メーカーホームページより、「開封後2年は使える」とありますが、
  開封後は、1、2ヶ月以内に使いきるのが無難です

■ 掻いてボロボロの時には、デリケアは向かない?

患部の皮膚が傷ついていない場合には、デリケアやフェミニーナのようなかゆみどめを問題なく使えます。しかし、デリケートゾーンを掻いてボロボロの場合は、デリケアなどを塗っても、すぐまたかゆくなったり、炎症が続くことがあります。

そのような場合は、患部の修復を高め、幼児のオムツカブレにも使える、ポリベビー(佐藤製薬)や、亜鉛華軟膏などがおすすめです。(デリケアなどと併用もできます)

なお、カユミ止めのお薬を【1週間程度使っても、良くならない場合】は、医療機関を受診してください。

陰部や肛門周囲のカユミがひどく、ひんぱんに起こる方の中には、免疫力が低下している場合があります。免疫力が落ちているので、しょっちゅうかゆくなる場合があるのです。そのような時は、血液検査を含めた健康診断をしてみるとよいでしょう。生活習慣病が一因となっている場合があります。

また、運動不足や、血行不良も、ストレスなどもカユミを増大させます。毎日、軽く運動してみましょう。掻くと気持ちが良くて、ボリボリやってしまいますね。でも、掻くと長引きますから、じっとガマンの子です。

▼ デリケア使用のポイント
デリケアシリーズは、ステロイドなしのカユミ止め。水虫の原因には効かないが、カユミはおさえる。 いんきんたむしや、カンジダが疑われる場合は、漫然と長期に使用せず、治らない場合は早めに受診すること。

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 おもいっきり具体的!薬局の薬(OTC薬)の豆知識


                                  (2006年6月)




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